COLUMN

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2021.11.14

冬の民具 ベニワレン

国や人種が違えど、人々は生きるために自然のありとあらゆるものに知能と手を加え、生活の道具を作ってきました。人々が生活の必要のために工夫をし、機能性を追求し、長い年月をかけ繰り返し伝承されてきた道具を民具という。そんな民具に敬意を払い、装飾品ではなく生活のいち道具として使える洋服や、手仕事から生まれる日用品を集めたお店です。あえて国やテイストのボーダーラインは引かずこれからの時代でも長く愛用したいと思ってもらえるような、次世代の民具をご提案します。

 

これは私たちMINGがコンセプトに掲げている想いなのですが、生活の必要から作り出されたものには特別な魅力があると思います。洋服だけでなく、日常の生活道具だってそう。何気ない日々が少し豊かになるものをMINGでは提案したいと思っています。

その一つとして私たちが北海道の皆様に提案したかった民具にこのモロッコのウールの手織りのラグがあります。このラグは作られる地域により様々な名前がついています。中でも “ベニワレン” は今や人気が高まっているので、耳にすることもあるかもしれません。

ベニワレンは、古くから遊牧民が暮らすモロッコ北東部のアトラス山脈の山奥で、モロッコの原住民であるベルベル民族が生み出すラグ。アトラス山脈にしか生息していない特別な羊毛のみを使って、染色をせずそのままの上質な羊毛を用いて織り上げます。過酷な状況下で育つ羊ならではの、ふわふわと柔らかな手触りと毛足の長さ、そしてしっかり目の詰まった丁寧な織り上げが特徴的なのです。

寒いアトラス山脈での生活には欠かすことのできないこのラグ。制作の様子を調べて見ていると、一目一目をしっかりと結びつけながら長さをカットして織り上げていき、目をしっかりと詰めていくのですが、ものすごく時間をかけて手織りされていることがわかります。祝い事や、遊牧生活には欠かせない道具として、そしてベニワレンの特徴でもあるこのダイヤ型には「家を守る」という意味が込められていて代々大切に使われてきました。無染色で手織りで作られるラグだからこそもちろん同じものは二つとなく、選ぶのもまた楽しく、ビビッときたものに出会えた時の嬉しさ!

 

そんなラグを始め、普段の生活がワクワクするような私たちなりの世界の民具を取り揃えたイベントを行います。

“FOLK EQUIPMENT”
selected by MING folk equipment

 

日時 : 11月19(金)〜11月21(日)
営業時間 : 11:00〜19:00
会場 : MAGAACY
住所 : 札幌市中央区北1条西27丁目2-15 ∴ (ユエニ)ビル1F / B1

 

モロッコのラグやインドのキルト、アフリカの手彫りのスツールや、メキシコ、モロッコの陶器、韓国のカトラリーなど。これからMINGになくてはならないアイテムとして展開していきたいと思っているアイテムですが、今回はその第一弾としてイベントで一斉お披露目したいと思っています。どれも手作業で作られ、中には長い年月を経て現代に残ったものも。短い期間ではありますが、ぜひお立ち寄りいただきたいです。

 

明日もまたラグについて更新しますので、どうぞお付き合いください。

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