COLUMN

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2021.12.04

擦り切れるまで着たもの。

着ていてしっくりくる洋服、クローゼットにたくさんお洋服がかかっていても、つい手に取りたくなる洋服。前回のコラムで紹介していた “Russian Henley”のシャツ もそうだけど、自分の定番品としてこれからもずっと長く着続けたいと思っている”日々欠かせない洋服”というものが私にもいくつかある。このTOUJOURS(トゥジュー)の中綿入りのノーカラージャケット。これはまさに日常に欠かせない大好きな洋服で、あまりの便利さとお気に入りすぎてもう何着も所有している。(もちろん若干のかたちと色、素材を変えて、、)

中綿が入っているので、モフッと暖かくて、カーディガンみたいに気軽に着られる暖かい羽織りもの。初めに買った1着があまりに便利で、擦り切れるまで酷使してしまったほど。例えではなくて本当に至る所が擦り切れるほど着た洋服は、もしかしたら初めてだったかもしれない。その1着はデザインがまたとびきり可愛くて、着ることは減ったけれど大切にとってある。むしろ擦り切れた部分をかがってリペアをしてこれからも着ようと思っている。

何が便利かというと、まず中綿入りでふわっと暖かい。そしてノーカラーだから大袈裟にならなくてちょっと羽織るのにとてもちょうど良い。夏〜秋にかけて少し肌寒くなってきた時期にはTシャツの上に羽織ったり、秋はシャツの上に着てちょっとした羽織りに、今時期はセーターの上に着て気軽なアウターとして重宝している。雪が降っていたりさすがにこれだと寒いかな?と思っても、これにマフラーをぐるぐる巻きにすれば意外と暖かい。そしてもっと寒い冬にはこの上からさらにアウターを重ねてインナーダウンの様な使い方で、外出時には毎回の様に手に取ってしまう1着なのだ!

特にこの今回入荷したTOUJOURSのカラーレス中綿ジャケットは、表地が少し光沢のあるコットンシルク素材なので、長い季節で取り入れられるのが嬉しい。裏地もコットンシルク素材のとてもしなやかな総裏仕立てなので、着心地がとってもやわらかい。自分にしか見えないところだけれど、長くたくさん着たいお洋服だからこそこういう着心地の快適さはとても大切だし、こういう丁寧な作りだからこそ長く着たいと思えるのだと思う。

jacket:TOUJOURS
sweater:TOUJOURS
pants:Vintage
shoes:Clark’s

 

こんな風に普段着にちょっと羽織って出かけられるのがちょうど良い。車移動の時なんかはこの手の羽織がすごく便利だったりして。ざっくりセーターやワンピースのようなオーバーサイズのものに気軽に羽織れるアウターって、意外と少ないような気がするのです。本気のアウターでもなく、カーディガンほど薄手じゃなくて、窮屈でもなくて、尚且つカジュアルすぎなくて。気軽に着られるのに素材感がさりげなく上品だから、飾り気のないラフな装いにサラッと羽織る感じがむしろ素敵だと思うのです。

outer:TOUJOURS
jacket:TOUJOURS
sweater:JOHN SMEDLEY
pants:Vintage

真冬にはこうしてアウターの中にこの中綿ジャケットを忍ばせるのがとても好きです。着ていてなんだか安心するのは、このモフモフした着心地がお布団みたいだから!?

目には見えないけれどお洋服を選ぶ上で、身につけた時の心地良さや、安心感は一番大切な要素。そんな要素にも十分に気を配り、日々の暮らしを楽しむためのファッションとしての物作りを目指している”TOUJOURS”ならではの1着です。 徳永

 

※TOUJOURS / Padded Collarless Easy Jacket

https://minghokkaido.thebase.in/items/53324813

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