COLUMN

さて、何作ろうか？何がいいですかね？kenta yamamotoと僕は最近そのことしかか考えていない笑 （昨日のコラムの続きなりますのでまだと言う方はコチラもご覧になってみてください→☆ ）十分お互いが洋服馬鹿だと分かち合ったところで本題に入る。彼の今まで作ってきた洋服を見る限り、かなり凝ったディテールのものまでこなしているということが理解できた。手作業でのボタンホールや細かく摘んだギャザー、縫製だけではなくパターンまで自ら引いていた。僕の頭の中では妄想が膨らみ過ぎて大渋滞を起こしていた。一度冷静になりどんなアイテムが第一弾として相応しいか冷静に考える。できるだけ多くの方に気軽に使ってもらえるものが良いなと言う考えに至り、小さなバッグからリリースする事にしました。

ひとえにバッグと言っても無数の選択肢があるわけですが、個人的にとてもお気に入りで、その機能性の高さや使い勝手の良さから、同じものがあるのであれば何個でも欲しいと思えるヴィンテージバッグがあり、それをモチーフに話を進めていきました。

MING では、”First Aid Bag” と命名したこのバッグ。1940年代のヴィンテージを元にしています。応急処置をするための救急キットを入れて、肩に掛けて運んだり配給品を配る為に腰に巻いてエプロンのような使い方をしたり、極め付けはなぜかわからないが巾着にもなってしまうという３way仕様のかなり変わった作りのバッグなのです。その用途ありきで考えられた機能性とデザインはまさにMINGらしい「道具」と呼べるアイテムだと考えました。

カラー展開はKhakiとGreyの２色。素材にはMINGのオリジナルエプロンに使用しているイギリス製のコットンツイル。当時の元となるヴィンテージは、アメリカものなのでヘリンボーンツイルやキャンバスなど無骨なものしか存在しませんが、ヨーロッパの素材に置き換えたことで、丈夫さはそのままに少し上品さを持たせたのも特徴です。

また、彼にしか出来ない拘りの一つが「綿糸」を使うこと。現代の洋服は化学繊維の糸を使用していることがほとんどなのに対して「綿糸」を使うことはリスクにも繋がります。その理由としては、強度や縫製時に切れやすく非効率なことが挙げられます。ですが、いわゆるヴィンテージと呼ばれる洋服にはこの「綿糸」が使われており、この天然素材ならではの「綿糸」の経年変化こそが ”味” になるのです。

1927年製のミシンは返し縫いや補強のカンヌキを縫うことができない為、そういった部分は全て機械ではなく手作業で行なっています。まさに古き時代の作り方そのものと言えるのです。

1.サコッシュのようにショルダーバッグとして。
程よいサイズのショルダーバッグは、財布、携帯、鍵など必需品とも言える小物を持ち運ぶのに最適なサイズです。薄着になりポケットがなくなってしまう夏場にも活躍しそうです。冬はコートの中に背負うのもおすすめです。

2、ウエストに巻いてエプロンのように。
おもしろいのがこの使い方。これも元々の当時の使い方なのですが、何か作業する時などに工具を入れたりしてツールバッグのような使い方もできてしまうのです。エプロンにもなるバッグ、まさにMINGにピッタリだと心惹かれたポイントでもあります。

3、巾着として。
ショルダーストラップをしまい込む事で巾着になるので、その時のコーディネートなどで使い方を変えるのも面白いのではないでしょうか。

というように見事な3way仕様と言うわけです。これ以上のギミックは現代でもなかな作れないなと感心してしまうほど完成度が高い作りです。

ショルダーストラップは特殊な結び方にすることで、長さの調整も可能にしました。

このバッグは特に目立つデザインやディテールをあえて使っていません。どんなスタイルの方でも違和感なく溶け込むような、使う人との印象を変えないような普遍的なものを目指しました。究極にシンプルでありながら素材と工程にこだわりを持った道具は、きっとあなたに長く寄り添ってくれることでしょう。

こちらのアイテムは、明日7月30日の11時より店頭とオンラインショップで同時販売となります。

ONLNE SHOP
※First Aid Bag” by MING×kenta Yamamoto (Khaki)
https://minghokkaido.thebase.in/items/65274125

※First Aid Bag” by MING×kenta Yamamoto (Grey)
https://minghokkaido.thebase.in/items/65274223