COLUMN

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2022.09.30

Winery Apronで葡萄の収穫

仁木町でワイン用の葡萄を育てている畑で収穫があるので来ませんか〜?と嬉しいお誘いをいただき、先日私たちMINGも葡萄の収穫に少し参加させていただきました。そんなお話になったのは昨年、MINGをスタートした初めてのイベントの時にとあるお客様と話ししていたことが今回のきっかけ。去年4月初めてのイベントの時私たちはオリジナルエプロンの制作真っ只中で、色んな方にサンプルをつけていただいたり実際どんな時にエプロンをつけたいか?などと色んなお話を聞いていました。そんな時、とあるお客様が私たちのワイナリーエプロンをつけながら「知人がワイナリーをやっているからいつかこのエプロンをつけて葡萄の収穫ができたら嬉しいですよね〜」と言ってくださったのです。自分達のワイナリーエプロンが実際にワイナリーの作業で使ってもらえたらなんて嬉しいだろう..!本気の作業でリアルに使ってもらえるようなものづくりをしていきたいと感じた一つの出来事でした。

それから時が過ぎて先日いつかと楽しみにしていた葡萄収穫のお誘いをいただいたので、私たちもワクワクで北海道仁木町に向かいました。もちろん!ワイナリーエプロンをつけて。

当日はとっても天気が良くて青空広がる広大な場所に葡萄畑がありました。葡萄の収穫は年に一度しかなく時期も限られるので2,3日で一気に収穫するそうなのですが、この日は私たちのようなお手伝いさんが色んなところから集まっていました。我が家では比較にならないくらいに小さな小さな小さな家庭菜園をやっていますが、あの小さな規模でも管理がままならず日々の手間暇の大切さ、それから気付けば成長し過ぎて大変なことになってしまうことも多くて、この数年で農家さんへの尊敬の思いがとても強くなった私たち。美しく綺麗に並ぶ葡萄畑の景色につい惚れ惚れワクワクしながら自分の持ち場につきました。

 

普段食べる葡萄とは違って粒が小さく、一粒摘んで食べてみると「!!」とても甘い!勝手にワイン用の葡萄って渋いのかななんて思っていましたが小粒でもとっても甘い!さらに驚いたのは収穫方法。見渡す限りなっている葡萄を、一房一房手作業で採っていくというのはなんとなく想像ができていたのですが、一房ハサミで切ったら枯れている粒やカビがないかをしっかりチェックして、それを取り除いてからようやく一房カゴに入れる。どんどんチョキチョキカゴに入れていくのかと思いきや、一房一房確認しながら収穫していくという作業。あたり一面のこの葡萄を一房づつ丁寧にチェックしながら収穫しているんだということにまず驚き、美味しいワイン作りの裏にはこんな丁寧な手作業があったんだと初めて知りました。

今回参加させていただいたのはほんの僅かなちょこっとの作業ですが、それだけでもとっても貴重な経験になりましたし、短い時間だったのにとっても丁寧にお話ししてくださる素敵なお人柄。この方達の作るワインを飲んでみたい!と純粋に思いました。私たちも普段ワインもよく飲みますがそういった目線でワインを選んだことが今まで無かったのです。MINGで言うとどういう素材や工程で作られた洋服なのか?とか、どんな人がどんな場所で作る器なのか?だとか、どんな物を選ぶときでもその物の背景に心惹かれるんだなぁと改めて思ったのです。

私たちはフランスのヴィンテージを元にこのワイナリーエプロンを制作していますが、実際にこの葡萄畑で自分達のエプロンを身につけて作業できたことが嬉しくて、改めて実用性を確かめることができました。ワイナリーの方々にも作業着の必要性や大事なポイントも聞くことができて、何故ヴィンテージはこういうデザインになっているのだろうか?という疑問も実際の作業工程を教えてもらうとなんだか納得できて、だからこういうデザインが生まれたのか!と腑に落ちました。装飾の美ではなくて、実用の美、日々使う上で生まれたデザインの面白さを改めて感じたのでした。

 

実際は暑い屋外での作業や、低くしゃがむ体制だったり、水を使ったり、ときっとこのエプロンが全ての作業にピッタリではないのだろうけれど、少しだけでも作業に触れてみて”あって便利だった”と思ってもらえるようなそんなエプロンをこれからもしっかり提案していきたいとそう思ったのです。

お昼は手作りの美味しいスパイスカレーまでご馳走になり、お土産までいただいてしまいました。特別な思いで大切に飲ませていただきます。最後に今回お邪魔させていただいたW様、H様、お誘いいただいたM様、本当にありがとうございました!来年もまた楽しみにしています!!

 

MING 徳永

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