COLUMN

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2023.02.17

Reconstruct by MING / Oiled Cap&Hat Vol.1

私たちMINGがリリースしているアイテムは “道具のように使えるもの” というコンセプトを元に少しずつ形にしています。それは、洋服・食器・フォークアートなどお店で扱っている全てのアイテムが日常で使える実用性のある物じゃないと意味がないと考えています。中でも以前から企画を温めていたのが、今回リリースするオイルドコットンを使用した帽子です!

 

四季がはっきりとしているここ北海道は、吹雪の日、極寒の日、はたまた真夏日の日、と札幌の街中を歩いていてもアウトドアをしているのか?と勘違いしてしまうほど天気の良し悪しが激しいと感じます。ここ最近は、温暖な地域でも数年ぶりの大雪!大寒波到来!!とニュースを騒がせていたように、雨や雪そして風から身を守ってくれる帽子や撥水性のあるアウターなど、機能性が高い衣類の必要性を再認識した方も多かったのではないでしょうか?きっと北海道民の私たちじゃなくとも 【ファッション<機能性】 お洒落よりも機能面を求める機会が多かったはず。そんな時こそ決まって私たちが愛用していたアイテムがオイルドコットンの帽子でした。

 

オイルドコットンは近年 Barbour(バブアー) が流行したことで広く認知されるようになりましたね。雨の多い国イギリス発祥のとてもクラシックな素材で、綿100%の高密度に織り上げた生地に、オイルを生地に塗り浸透させ、そのオイルの特性で雨や雪などを弾くといったなんとも単純な素材です。ですが、その単純さが凄く魅力的だと感じるのです。綿素材の帽子は季節問わず被れます。また、撥水性が落ちてきた場合はセルフでそのオイルを塗り直せばまた当初の撥水性が戻り何度でも再生可能です。変わって高機能なハイテク素材は、快適さは驚くべきものがありますが、一度劣化してしまうとそこからはほとんど元に戻すことができません… 。オイルドコットンのようなクラシックな素材は、単純だからこそ自らの手で手入れや修理ができるのが最大の魅力です。そんな素材だからこそイギリスでは何世代にも渡り受け継がれていくというストーリーがあったり、ヴィンテージに価値がつくのだと思います。後世に残る理由はこの素材のお陰だと私達は思っています。

 

消耗品ではなく長く使える物の在り方は、私達もとても共感できる部分です。沢山の物を消費してきたからこそ、不必要な物を自らの手でこの世に生み出していく事にとても罪悪感を感じます。ですが必要最低限の物は無いと困りますし、その為にはこれ1つあれば十分だよね。と思ってもらえる物作りが必要だと考えています。まさに、年中使えて何度でも再生可能なオイルドコットンが帽子の類ではベストアンサーだと感じたのでした。

Reconstruct by MING
OILED HAT
OILED DUCKBILL CAP

次回のコラムでは、帽子の製作工程をご紹介していきますので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです!!

MING 岩谷

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