COLUMN

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2023.03.14

2月買い付け紀行 in つくも窯

今年の2月末日、久しぶりに神戸の作家 十場天伸さん・あすかさん の工房 [つくも窯] へ買い付けに行ってきました。今回は私(岩谷)の友人夫婦にも同行してもらい色々とサポートしてもらいました!彼らは同じく兵庫県の篠山でセンス抜群のカレー屋を営んでいるので、是非そちらもチェックしてみてください→@takabull_curry

約1年ぶりとなった [つくも窯] 訪問。今回も良い買い付けができました。後半あたりに大事なお知らせもありますので、注視していただけると嬉しいです。それでは早速見ていきましょう!つくも窯のシンボル茅葺屋根のお宅と十場さんご夫婦がお出迎え。やはり、いつ来てもこの場所はのどかで平和に満ち溢れています。なんだか心がホッと落ち着く場所です。

工房の中にお邪魔すると乾燥中の器たちがずらりと並んでいました。スリップウェアは他の陶器と違って、”ろくろ” ではなく ”型” にはめて成形する。まさにその様子が伺えます。大小様々な作品がどのように焼き上がるのか?を想像すると楽しみでなりません。

2階に上がり焼き上がった作品の中からMINGに並べさせてもらう器を選んでいきます。いつもこの瞬間が一番楽しい。通っていただいているお客様の表情を思い浮かべながら、喜んでもらえそうなのはどれかな?と1つ1つじっくりと。中には私自身が独断と偏見で選んでるものや、これは見た事ない感じだな〜なんて、色々と自問自答しながら。

そうして選んだ器たち約80点がこちら。コーヒーマグ、蕎麦猪口、花瓶、徳利、壺物、定番の耐熱や薪窯で焼いたスリップなどなど。十場さんの作品がお好きな方はもちろんの事、はじめての方にも取り入れやすいラインナップになっていると思います。

続いて、奥様のあすかさんの器も選ばせて頂きました!あすかさんの作品はこれまでにほんの少ししかご紹介できていませんが、とってもおすすめの器です!白い釉薬を基調としているのですが、様々な表情の白が存在していてとても個性豊かな器です。天伸さん同様、耐熱の器もあり、お料理がお好きな方にもオススメです。

今回は約30点ほど選ばせて頂きました。ご飯炊き鍋や手鍋なども年内に納品してくれると言うことで今後も楽しみでなりません!個人的には醤油差しや一輪挿しなど、細かな作りの作品も見て頂きたいですね。

実のところ今回の買い付けは少し複雑な心境で向かいました…これまでに数々の多彩な器を手がけてきた天伸さんですが、今回で一旦器作りを休止するそうです。私自身事前にその情報は知っていましたので、その真相を確かめると言うのも今回の目的の一つでした。と言っても作家を辞めるわけではなく、次のステージへの挑戦です!「今後はもっと大きな作品を作っていくんです。大きな作品は体力も必要だし今しかできないと思って」と思いを語る天伸さん。その次なる展望は既に始動しているそうで、準備中の窯と工房を見せて頂きました。

とても広くスタイリッシュで機能的。そこには可能性に溢れた空気感が流れていました。

正直なところ十場さんの口から直接聞くまで私はかなり落ち込んでいました。私はMINGをオープンする時、道具として使える器を店に並べたいと思っていましたし、何よりも十場さんが作るスリップウェアが大好きでしたので。その器が扱えなくなってしまうかもしれないと知った時は本当にショックでした。なんだか失恋したような気分で、 フラれると分かっていてもその理由を確かめにいくような気分でした 笑

ですが、制作途中の現場を生き生きとした目で説明してくれる天伸さんを見ていると、なんだかそんなマイナスな思いもどこかへ、天伸さんの更なる魂がこもった作品をもっと見てみたい!応援したい!!という気持ちに変わりました。人生は一度きりだし、作家さんが作るものはいつまでも手に入るものではない。その瞬間その瞬間を表現し、作品という物体として形に残しているんだなと改めて考えさせられるきっかけになりました。おそらく今後 MINGでも十場天伸さんの器はそれぞれ旅立っていき、その思いを伝えていくでしょう。やはり作家さんというお仕事は素晴らしいですね。ぜひ、尊いこの時間を皆様で共有できたらと思います。

 

店頭での販売は3月16日(木)よりスタートです。皆様のご来店お待ちしております。MING 岩谷

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