COLUMN

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2026.08.11

MINGのものづくり

味しい一皿を作る料理人、新鮮な魚を捕る漁師、ブドウから素敵なワインを作る醸造家、癒しの庭を作る庭師、命を助ける医者、土から器を作る陶芸家、日々の食卓を彩る野菜を育てる農家、肉・乳・毛皮を愛情持って育てる酪農家や羊飼い … etc  他にも様々なその道のプロがいるおかげで、私たちは日々の暮らしが豊かになっていると思う。その様々な道の専門家たちだけが着られる特別なワークウエア(ユニフォーム)が私には格好良く、時に羨ましく見えるのです。

 

私たちはこれまで、衣類でありながら道具としての役割を果たしている数々のワークウエアやミリタリーウエアに出会い、その奥深い世界に魅了されてきました。時代の変化と共に産業が変わり、その陰には偉大な労働者がいました。その労働者を支えるためにワークウエアは進化してきたと言えるでしょう。破れない丈夫な生地、動きやすいパターン、使い勝手の良いポケット。多種多様な要望に答え、日々使い込まれたワークウエアの姿は何にも変えられない魅力があると感じるのです。

 

私たち洋服屋は、シェフや家具職人にはなれませんが、洋服のことは同じくらい熱い想いを持っています。その熱量をワークウエアに託し、”着る” はもちろん “作る” ”伝える” 側としての誇りを持ち、様々な職人をはじめ皆さんの日々の暮らしに役立てていただきたいという思いでものづくりをおこなっています。

 


2021年春にスタートした私たちMINGは、装飾品ではなく生活のいち道具として使える洋服や手仕事から生まれる日用品などの日常に欠かせないような私たちなりの民具を提案していきたいという思いから、民具(=MING)という名前をつけました。

 

私たちはこれまで長く洋服業界に携わり、洋服が大好きなゆえに大量の洋服を買い集めてきました。あまり流行を追ったファッションをしてきた覚えはないのですが、それでもいつも”もの”に溢れていました。買うのと同時に大量の洋服を手放してきたのも事実。それはなんとも複雑な感情で違和感があり、次第にその行為に疑問を抱くように。数年後に “残る物” と “残らない物” 。きっと “残る物” とは、作り手の想いに共感して手に入れたものや、自分なりの愛着が加わったもの。ただの表面的な所有感ではなく思い入れのあるものとして、年月が経っても修理や手入れをしながら長く使い続けていきたいと思える物こそ長く残っていくもの。

いざという時に着るのではなく、日常についつい着てしまう。気がついたら今日も着ている。そんなものこそ優れたワークウエアだと思います。気に入ったら季節や用途に合わせて生地違いや色違いを買い足せたり、ポケットをつけたり、自分なりにカスタムしてもっと便利に使ったり、洗い替えに同じ物が2つあったって良い。いつでも新たに買い足すことができたり、直してまでも使い続けたいと思えるようなワークウエア。そんな洋服が私たちの理想です。作業着として、日常着として、おしゃれ着として、キャンプや釣りやアウトドアに、ガーデニングや犬の散歩にも、自然と日常を行き来できるような洋服。装飾のためのものではなく機能的で ”日常のワークウエア” として、直しながら長く大切に愛着を持って使えるようなものづくりをし続けたいと思っています。

 

そして製品の製作を依頼するのは私たちが信頼のおけるパートナーの方達。そして販売して終わりではなく、長く使っていただけるようにMINGでは永久保証サービスを行なっています。

 

 

「アフターケア」=『永久保証サービス』

 

物は消耗品です。使えばいつかは壊れたりなくなってしまうものでもあると思います。でもせっかく買ったものを大事にしすぎるがあまりなかなか使えない。物にとってタンスの肥やしになることほど寂しいことはないようにも思えます。私たちは、ガシガシと使うことは物を傷めることではなく、その物を存分に堪能することだと思っています。大事なのはその後。愛着を持ってきちんとケアすることができるか。
例えば、ツギハギされたワークジャケット、金継ぎされた器、クタクタでもたっぷりとオイルを含んだワークブーツ、すり減るまで酷使された道具は美しくオーラがあり、その物本来の姿だと思います。その物が、物としての生涯を全うするまで付き合っていけるか?が大事だと思うんです。

MINGは洋服をメインとしたお店でありながらも、その洋服も日常を楽しむための一つの道具 (民具) というコンセプトがあります。MINGのワークウエアが本当に作業服としての機能を果たす事ができるのか?のテストも兼ねて、自分達のオリジナルのワークウエアやエプロンを使いながら、山菜やキノコを採ったり、釣った魚を調理したり、自宅の庭で育てた野菜やハーブなんかを好きな器に盛って食べたり、ハーブを乾燥させてお茶として飲んだり。それは自己満足でしかないんですが、人とは比べられない自分達なりの幸せがそこにあると感じてますし、そんなことをお店を通して提案できたらと思っています。

 

雨の日も雪の日も、暑くても寒くても、機能的な洋服があれば快適に過ごすことができる。洋服も器も全ては暮らしを豊かにするための道具なのだと日々思うのです。

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