COLUMN

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2021.07.21

『デッドストック 江別ヴィンテージ??』

先日の19日までSpace 1-15で開催してました”Pop-Up Store Vol.2″では猛暑のなか沢山の方に足を運んで頂きありがとう御座いました!!…そしてそして明日からはこちら、江別TSUTAYAさんで開催される「江別蚤の市」に出店致します。今や説明不要の人気スポットですが、ここ最近は色々な名店さんとタッグを組んでさらに注目を浴びていますね!私達 MINGも声をかけて頂きとても有難い気持ちでいっぱいです。そこで、普段のPop-Upイベントの商品に加え何か特別な一品が無いかなと頭を悩ませた末、江別市にちなんで1940年代に作られていた野幌窯業工場の「片口」を販売いたします。

皆様もご存知かと思いますが、江別市は全道一の陶土地帯であり、特に赤い色のレンガはとても有名で北海道遺産の1つとされています。その昔、江別レンガは北海道中で重宝され様々な倉庫や工場、住宅の建築資材として使われていました。その名残が今でもいくつか残っており街の情緒を色濃くしています。その昔いくつもあったレンガ工場の中に北海道開発株式会社という工場がありました。その工場は戦後日常用の陶磁器の不足に対応するため様々な器や民具となるの陶磁器を製作していたそうで、今回の片口はまさにその当時の物となります。ちなみにこちらの工場の製陶部門は1950年(昭和25年)に閉鎖されていることが確認できるため、それ以前の1940年代頃に作られていたもので、その当時の味わいを感じることができます。また、その当時指導者の顧問として就任していたのが小森忍という人物。小森忍に関しては江別市セラミックアートセンターに記念室があるので興味のある方はぜひそちらも覗いてみてください。民芸運動で有名な河井寛次郎や濱田庄司らとも交流のあった人物ですので民芸ファンの方は必見です!

今回蚤の市で販売するものは全て未使用のデッドストック品となるのですが、当時の梱包がかなり面白いです。なんと藁に入っていました笑 さすが年代物といった雰囲気なのですが、やはり当時はエアパッキンなど梱包材がありませんので藁で器を1つ1つ包み3つを1束に縄で括られているんです。私自身このデッドストック(未使用品)という言葉に敏感に反応してしまうので、この梱包を開けて出てくるその姿にはかなり興奮してしまいました。せっかくのデッドストックではありますが、このままではバラ売り不可、年代による埃汚れがあるので、当店で1つ1つ手洗いし綺麗に洗いました。(ご希望の方は1束藁付きでの販売も可能です)

炎天下の中並べて乾かしていたのですが、その姿もなんとも美しかったです。この片口と呼ばれる器、文字通り口がついており元々は醤油や酒などを貯蔵する甕に移す際に使ったりするもの。本来の用途は食器ではないものの大きさや深さが丁度良く我が家でも日々大活躍している器の1つなんです。

特に1年を通して使用頻度が高いのがサラダボールとして。適度な深さがあるので結構な量でも盛れちゃいます。洋食でも相性が良いのはシンプルなデザインだからこそですね。

暑さが続くこの時期には、庭で取れた夏野菜を揚げ浸しにしたり。つゆや汁のある料理にも向くので、かなり幅広いお料理に使えます。ちなみに何度か試しましたがスープカレーもなんかも行けちゃいます!北海道の器で北海道ならではのスープカレーなんて粋じゃありませんか?

その他、オススメはアジア料理。パクチーなどの香草がどさっと盛り付けられた料理に相性抜群です!!暑い日のお昼ご飯にこんな使い方はいかがでしょうか?また、釉薬の色合いも様々ですので1つ1つお気に入りを選ぶ楽しさもありますよ。

野幌窯業工場製「片口」
Size : 直径 約21cm × 高さ 約9cm
Price : ¥3,500- (+tax)

古いものにはただ古いというだけではなくそこに自分なりの背景を見出すことができます。例えば、私の祖父は大正13年生まれで、1940年代といえば祖父が20代から30歳になる頃。祖父はすでに居ないけど当時こんな器を使っていたのかななんて思うとなんだか親近感が湧いたりとても愛おしいものに見えてくるような気がします。私たちの知らない時代を想像しながら使うのも楽しいですし、こう言った自分たちが生まれ育った地の物が家に1つあるだけで文化の継承にも一役買うのではないかなんて思います。若い方も年配の方も関係なく、そんなのが1つでも北海道の家庭にもあれば幸せだななんて思うのです。ぜひ、皆さん地元の器でご飯食べてみませんか?明日からの4日間暑そうですが、皆様にお会いできることを楽しみにしております。

『蚤の市×SUPER SWAP MEET』

◯日程 2021/7/22〜25

◯時間 10:00〜16:00(初日と最終日は17:00まで)

◯会場 江別 蔦屋書店屋外テラス

6月に開催し、ご好評を頂いた「蚤の市」7月は連休にあわせて4日間の開催!!

今回は蚤の市×SUPER SWAP MEETと題し、古着セレクトを中心にアパレル・食が集うイベントとなります。会場は、スターバックス前のテラスです。ぜひ蔦屋書店館内と行き来しながら楽しんでくださいね。

なじみのお店の違う一面が見られたり、お店の方と話したり、新しい出会いがあったり、、蚤の市ならではの楽しみがあるはず。

《SUPER SWAP MEET》

新しい北海道のファッション⽂化としてフリーマーケットを開催。

様々な場所で、様々なショップ、企業、作家、飲⾷店を⼀同に介し、インターネットの普及で少なくなった現代に、お客様、売り⼿同⼠の「繋がり」「幸せのシェア」をコンセプトに考えています

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