COLUMN

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2021.09.05

好きな物とサスティナビリティ

初めて永島義教さんのカトラリーやプレートを見た時、ヴィンテージのワークウェアのような力強さを感じた。その時は現代の物だとは思わなかったし、アンティークならではの味、雰囲気だと勝手に解釈していた。後にそのカトラリーは、一人の鍛造作家さんの手しごとによって作られていると知ったときは不思議と嬉しさが込み上げた。こんなに素晴らしいカトラリーを現代で作っている人が居ると言うことは、この先、心から好きな物を一生使っていけるんだ!と、瞬時にそう思ったのでした。


作家の永島義教さんは福岡出身、東京藝術大学大学院を卒業している方で、長きに渡りこの道を歩んできている方です。居ても立っても居られず、実際に工房に出向きお会いしてきましたが、想像通りの大らかで飾り気のない素敵な方でした!物の価値とは不思議なもので、作り手の方の人柄を知るとますます魅力が増してくるんですよね。   カトラリー(スプーンやフォーク)って普段から何気なく使っていると思うんですが、よく考えると1日の生活の中で一度も使わないことって逆にないと思うんです。帽子やサングラスなんかよりもはるかに使用頻度が高い。けれど人の目に触れないものだからかあまり重要視する人はそう多く無い気がする。ほぼ毎日使うものだからこそ本来の優先順位は高いはずだし、誰かが見ていなかったとしても自分の気持ちを保つ為にカトラリーなど小さな身の回りの物から見直していくと気持ちの良い生活ができるような気がする。別に高価な物じゃなくても良いと思うのです。それよりも愛でていたくなるような愛着の湧く物を日々使っていくことが一番大事だと思うし、そうそう壊れて買い換えるような物でも無い。実家の食器棚を思い出してみてください、幼い頃から使っていたカトラリーが今でもあったりしませんか?きっと一度揃えてしまえば半永久的、いや子供や孫の代まで活躍するでしょう。好きな物を揃えることはサスティナビリティへの大きな原動力となるはずです!岩谷

    

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