MINGのエプロンは全部で4種類。前回ご紹介したWinery Apron(ワイナリーエプロン)、腰巻きタイプで気軽に着けられるSommelier Apron(ソムリエエプロン)、肩紐が首にかからないので特に肩こりが気になる方におすすめしたいButcher Apron(ブッチャーエプロン)、そしてfarmer Apron(ファーマーエプロン)。私自身数年前に手にしてから大切に愛用しているアンティークのエプロンがあるのですが、そのエプロンを元に制作に至ったのがファーマーエプロンです。
こんな風にフランスのファーマー達が身につけていたエプロン。私自身愛用していたアンティークのこの私物エプロンもそうですが、目がしっかり詰まった生地に細かくギャザーが施されて、丁寧に手かがりされていたり穴が開いたところは補強がされていたり、愛嬌があって大切に使われていたんだろうな感じられます。
当時は当たり前だったはずですが現代にこうして見てみると作業着とは思えないほどの細かな手作業で作られていて、むしろ日々の作業に欠かせない大切なものだからこそ細かな手作業で作られているのかなとも思います。そしてアンティークリネンは何より生地が素晴らしい。ぶるんと肉厚で凹凸があって、手触りはガシッとしているのにトロンとした感じもある。目がしっかりと詰まったタフな生地だからこそこうして現代にも残っているのでしょう。そんな風にMINGのエプロンも長きに渡り使ってもらえるよう、私たち自身惚れ込んだ素晴らしいリネン生地と丁寧な縫製で作りました。
私自身がこのエプロンに惹かれた理由は、この細やかな手作業や素材感といったエプロンそのものの魅力もそうですが、使いやすさや身につけた時の心地よさ、このエプロンを巻くとなんだか気分が上がる、というところ。
このエプロンを巻くと気分が上がる理由も自分でわかっています。わたしはワークウエアやアメカジ、シンプルで代わり映えのしないような定番的なものが好きなので、どうしても着こなしが一辺倒になりがち。(なので最近は柄や色ものを選ぶようにしています)圧倒的にメンズライクな装いが多くてカジュアルな服装も多いのですが、特に暖かくなってくると大体Tシャツにいつものパンツというラフな格好。家でのんびりする分には良いけど、そのまま出かけるのはどうなのか?という時もしばしばで、そんな時によくファーマーエプロンを使います。スカートを履くことはほとんど無くてもエプロンだと自然に取り入れやすいんです。パンツスタイルだけどちょっと女性的な装いがしたい、という何とも微妙なニュアンスなのですが、同感していただける方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるときはピクニックにファーマーエプロン。プリントTeeに軍パンにビルケンのサンダル。帽子はオイルドハット。これは夏の休日の定番です。MINGでエプロンを作るようになってから毎日何かしらのエプロンをつけて過ごしていますが、犬の散歩やアウトドアにこそエプロンは欠かせないと日々実感しています。このエプロンはおしゃれ使いとしてだけでなく、こういったシーンにも活用してほしいです。
このライトグレーは白に近いので清涼感があって、色々な白と合わせたワントーンのコーディネートも好きです。今シーズンはこのsuno&morrisonの柄シャツを着るのを楽しみにしていたので、Tシャツ以外にもこういう柄シャツと合わせられるのが嬉しいです。
丈の長いローブと合わせると、スカート使いもできますよ。ボリューム感がお好きな方にはこういうレイヤードもおすすめです。
最小限の洋服で毎日同じものを着るというミニマルな暮らしは、洋服や物が好きな自分にとっては多分無縁な暮らしなので、クローゼットには洋服が沢山並んでいます。これでも度々”断捨離だ”と気合を入れて整理しているんですがやっぱりある程度の洋服が並んでいて、どれもお気に入りなのでしょうがないかなと思っています。笑 とはいえ好きな洋服はある程度決まっていて、我ながらかなり偏っています。クローゼットに並んでいるのも同じようなTシャツや白のミリタリーシャツ、パンツもデニム・チノ・軍パン・夏用の柄パン。だからこそこういう+1点で装いに変化がつけられるアイテムがあると便利なのだと思っています。
MING 徳永
MING / Farmer Apron
color Lt.gray / Brown
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